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EMOBILE SonyEricsson mini S51SEのFMラジオ国際化

EMOBILE SonyEricsson mini S51SE(以下mini S51SE)を、国内/海外モバイル用に購入しました。

即戦力の海外モバイル中核機:EMOBILE SonyEricsson mini S51SE

mini S51SEは日本の携帯電話会社が販売する端末にも関わらず、SIMロックがなく、テザリング機能搭載で且つ制約がないなど、海外モバイルに必要な機能すべてが搭載されていて、買ったまま成田から出国しても海外スマートフォンや海外モバイルの中核機材として、即戦力で活用できるモバイラーとして申し分ない端末です。

S51semini
また、日本国内で販売されている端末ならではの日本語環境や、製品保証・修理サービスが日本で受けられる点は、国際版では考えられない利点です。

または”世界一携帯電話が安く買える国”と評判の”日本国”での販売だけあって、初期投資ゼロ円で購入できる可能性も魅力です(その代わり2年縛り契約とかありますが・・・)。

残念なFMラジオ問題

mini S51SEにあえて注文を付けるとすれば、FMラジオです。mini S51SEiのFMラジオは、日本のFM周波数対応なので、海外のFM放送はほんの一部しか聴けません。

海外で現地のFM放送を聴く事が楽しみな筆者にとって残念な事で、是非日本・海外両方のFM放送が聴ける”国際化”をしたいと思います。

  • 日本だけ特異なFMラジオ周波数帯
  • 日本のFMラジオ周波数帯は世界と異なります(以下)。このためmini S51SEでは海外でFMラジオのほんの一部の放送局しか聴けません。
  •  日本のFMラジオ周波数帯  76 ~ 90MHz
  •  海外のFMラジオ周波数帯  87.5 ~ 108MHz

国際版miniにもFMラジオ問題が・・

mini S51SEのメーカー:Sony Ericsson社は、海外では国際版仕様の兄弟機 Xperia mini ST15を海外で先行販売しています。Xperia mini ST15には、海外対応のFMラジオが搭載されているので、日本ではFMラジオが聴けない”逆の問題”を抱えています。

Xperia mini ST15では、有志の努力・・・の結果、既に日本のFMラジオ周波数への対応が実現しています。

  • 驚く事にEMOBILE mini S51SE搭載のFMラジオは、”有志の努力・・・”と表現した”国際版FMラジオの日本FM周波数帯対応手法”をそのまま採用する形で、日本周波数に対応させています。
    つまり、個人レベルの有志が努力して確立した手法は、立派な会社組織を持つEMOBILEが採用する程の立派な手法だったと言う事です。
    いつもながら有志の方の努力に頭が下がります。

周波数帯切り替えプロセス

有志の努力・・・により国際版のXperia mini ST15のFMラジオ周波数帯を決めるプロセスは、既に判明していますが、同じプロセスがEMOBILE mini S51SEでも利用できそうです。

判明している切り替えプロセスは次通りです。

  • プロセス
    mini S51SE搭載のFMラジオの対応周波数帯は、次の条件で日本・海外用に切り替わります。これは国際版のXperiaシリーズのFMラジオと同じです。
  • ●日本のFM周波数帯に対応する条件
  •  指定パス設定ファイル”custom_settings.xml”が存在し、内容に
  •  以下の日本FM周波数対応の記述がある場合
  •   指定パス
  •   /system/etc/customization/settings/com/sonyericsson/fmradio/
  •    設定ファイル
  •   custom_settings.xml
  •   日本FM周波数対応の記述(”custom_settings.xml”ファイル)
  •   <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
      <settings version="1">
       <setting key="frequency-band" runtime="false">Japanese</setting>
       <setting key="frequency-least-step" runtime="false">100</setting>
      </settings>
  • ●海外のFM周波数帯に対応する条件
  •  日本のFM周波数帯に対応する上記条件が1つでも満たされない場合
  •  具体的には
  •   ・指定パスが存在しない場合
  •   ・指定パスに指定ファイル”custom_settings.xml”が存在しない場合
  •   ・指定ファイルに日本FM周波数対応の記述がない場合

FMラジオ国際化作業

ここからは、mini S51SEのFMラジオを自由に日本用/海外用に切り替える”FMラジオ国際化”作業の手順を説明します。

  • 国際化とは、モバイル移動先などで(PCと接続する事無く)mini S51SE単体で、FMラジオを日本用/海外用に切り替える機能や方法を持つ事です。
  • 作業にはroot化が必要です。root化によりメーカー保証やアップデートが受けられなくなる可能性があり、危険を十分認識して自己責任の下で作業を進めて下さい。
  • 参考
  • rootだけなら、PC上のSEUSによるハードリセットでroot取り以前の(保証やアップデートが受けられる)状態に戻せるとの情報がありますが、未確認です。
  • 作業の結果”起動できない”など問題が起きた場合、PC Companion で購入時の状態(ちゃんと動く状態)に復元できます。詳細は以下をご参照下さい
  • http://paso-kon-seikatsu.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/xperia-x10-mini.html#pccompanion

 ①root化( PC作業 )

  • root化アプリをPCにダウンロード
  • PCから以下のサイトに行き、[Download Links]下のリンクをクリックして
    DooMLoRD_v3_ROOT-zergRush-busybox-su.zipDooMLoRD_v3_ROOT-zergRush-busybox-su.zipを(PCに)ダウンロードします。
  • http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1320350
  • PCとmini S51SE接続
  • mini S51SEの電源を入れ、設定 → アプリケーション → 開発で表示された画面の”USBデバッグ”にチェックを入れます。
  • USBケーブルでmini S51SEとPCを接続します。
  • root化
  • ダウンロードしたファイルをPC上で解凍します。
  • 解凍で作成された”DooMLoRD_v3_ROOT-zergRush-busybox-su”フォルダー内の”runme.bat”をクリックしてroot化アプリを起動させます。
  • アプリ実行中は写真の画面が表示されます。
  • S51serooting1
  • 画面の指示に従いPCの任意のキーを押すとroot化が開始します。
  • 画面に”ALL DONE!!!”が表示されたらroot化完了です。
  • PCとmini S51SE間のUSBケーブルを取り外します。
  •   root化は、mini S51SEのアプリケーション画面”Superuser”
      アイコンが表示されかどうかで確認できます。
    Superusericon

 ②”Super Manager”導入(mini S51SE作業)

  • ”Super Manager”インストール
  • アンドロイドマーケットから”Super Manager”をインストールします。    
  • ”Super Manager”を起動し、確認画面で”OK”をタップします。
  •  注:”Super Manager”はsystem領域を操作できる機能を持つ
        ファイルマネージャーです。

       ”FILE EXPERT”などsystem領域を操作できるファイル
        マネージャーなら、使用可能です。
  • ”Super Manager”設定
  • 画面下のタスクバーの < または > (写真の青矢印)をタップしてFile Manager画面に切り替えます。
  • 2行目の”File Manager”(写真の左方向赤矢印)をタップし、ファイル・フォルダをエクスプローラー表示させます。
  • Supermanager1_2
  • mini S51SE本体のメニューボタン(写真下)をタップし、メニューからSetupをタップします。
  • Supermanager2
  • 画面の”ROOT”をタップし、次の画面で”Enable ROOT function”をチェックします。
  •   注:ここでroot操作するかどうか確認が表示されたら”OK”をタップします。
  • Supermanager3
  • mini S51SE本体の戻るボタン(写真下)をタップし、ファイルマネージャー画面に戻ります。
  • Supermanager4

 ③ファイルマネージャー操作(mini S51SE作業)

  • ファイルマネージャーのエクスプローラー表示の上部”Back up level folder”をタップして、” /  ( r/o ) ”(rootディレクトリ)(写真中央の青矢印)に移動します。
  • Supermanager5
  • 画面を上下にスクロールし”system”ディレクトリをタップします。
  • ”Switch System Function”画面が現れるので”RW”ボタンをタップします。これでsystemディレクトリが変更可能な状態(RW属性でのマウント状態)になります。
  • Supermanager6
  • 続いて”etc” → ”cuutomization” → ”settings” → ”com” → ”sonyericsson”をタップし、指定パスに移動します。

 設定ファイルの作成(参考資料)←EMOBILE版では作業不要

  • EMOBILE SonyEricsson mini S51SEには設定ファイルが指定パス上に存在する状態で販売されているので本ステップは必要ありません。
  • ST15やSK17等の国際版mini/mini Proでは設定ファイル(”custom_settings.xml”)をPCで作成し、SDカードにコピーした上で、”supermanager”で指定パスに作成した”fmradio”ディレクトリに保存する必要があります。
  • ”custom_settings.xml”ファイルの内容は、本ブログの周波数切り替えプロセスの日本FM対応の記述(”custom_settings.xml”ファイル)をご参照下さい。

 ④日本用/海外用FM周波数切り替え(mini S51SE作業)

  • ”fmradio”ディレクトリにチェックを入れ、画面下のタスクバーを左右に動かし”777”と表示されたアイコンをタップし”Change File Mode”を表示させます(写真)。
  • ”Change File Mode”のチェックボックスを、日本FM周波数対応・海外FM周波数対応それぞれの写真と同じ状態にチェックを入れます。
  • Supermanager7
  •   日本FM周波数対応 → EXECすべてにチェックを入れる
  •    FMラジオアプリが”fmradio”ディレクトリを参照可能にします  
  •   海外FM周波数対応 → EXECすべてのチェックを外す
  •    FMラジオアプリが”fmradio”ディレクトリを参照不可能にします
  • OKボタンをタップするとFMラジオ周波数変更設定が完了します。
  •   切り替えた設定は、FMラジオアプリを再起動すると反映されます。
  • 設定完了後に最初にFMラジオを起動した画面(写真)で、下限周波数を見ると、設定状況が分かります。
  • Fmradiodifference

国際化したFMラジオでFM周波数変更手順・まとめ

ここまで作業が完了していれば、mini S51SE単体でFMラジオ周波数変更が行えます。

少々長い手順ですが、PC接続やadbコマンドなしで日本・海外のFMラジオを切り替えられる点で、かなりの成果との自己評価です。

  • 注:ここでの方法はmini S51SEのFMラジオの国際化が、上記手順
      により完了している事が前提です。
日本 → 海外周波数変更方法 海外 → 日本周波数変更方法

① Super Managerを起動
② 画面下の < > をタップして
  File Manager画面に移動
③ 2行目のFile Managerをタップし
  エクスプローラー画面を表示
④ 上部のBack up level folderを
  タップし”/ ( r/o )”に移動
⑤ systemフォルダをタップ、次の
  Switch System Functionで
  RWをタップ
⑥ 所定パスに移動し”fmradio”
  ディレクトリにチェック
⑦ 画面下のタスクバーの”777”
  アイコンをタップ、表示された
  Change File ModeでEXECの
  チェックを全部外しOKタップ

        以上すべてS51SE上の作業

①       同左
②       同左
    
③       同左
    
④       同左
    
⑤       同左
    
    
⑥       同左
    
⑦ 画面下のタスクバーの”777”
  アイコンをタップし表示された
  Change File ModeでEXECの
  チェックを全部入れOKタップ

    以上すべてS51SE上の作業

今後専用スクリプトやウィジェットなど、手順簡素化の意思はありますが、シェルスクリプトが使用できないなどの困難があり、時間もない事から実現は遠いとの予想です。

 トラブルシュート

  • ある時を境に周波数切り替えができなくなった
  • Super Managerが自動更新でアップデートされると、ROOTの扱いなどの設定が
    デフォルトに戻ってしまうのが原因です。本記事
    ”Super Manager”設定
    参照して”Enable ROOT function”のチェックを入れ直して下さい。

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コメント

FM補完放送というのを最近知って手持ちのアンドロイドSO-02Cで聴けるかどうか調べたところ、設定-聴取国の選択というメニューが出てこないため、他に方法はないのかなと思って調べていました。最近のエクスペリアではそういう設定画面が出るようですが、私の場合出なかったので、ご紹介の方法で対応できました。ありがとうございます。
旅行先でもラジオが聴けるのは面白そうです。ありがとうございます。
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シーサーさま               筆者BIRDです

コメントありがとうございました。

FMラジオの帯域選択ができるようになった件何よりでした。

SO-02Cは全く触れた事がない機種ですが、帯域選択の方法がS51SEと共通だったようですね。

それにしても日本で2015年12月からFM帯域を拡張し、AM各局が放送を流せるようにするのは良い事かもしれませんが、インターネットラジオが既に普及している今、モバイル端末での補完放送を利用する価値は少ないかもしれませんね。

メインのターゲットはカーラジオなどアナログ受信機なのでしょうか。でも日本に出回っているアナログ受信機は周波数が違うのでほぼ補完放送に対応できないと思うのですが。

どうも補完放送のビジネスモデルが理解できないようです。

ありがとうございました。

投稿: シーサー | 2015年11月14日 (土) 13時13分

こちらの記事を参考にルート化をしようと全行程記事通りに行ってみました。「ALL DONE」となり、画面が消えてS51SEが再起動になるのですが「SUPER USER」のアプリケーションが現れませんでした。幾度か行ってみましたが、アイコンが消えたり、日時が狂う以外変化がありません。ANDOROIDのバージョンが「2.3.4」になっているのが関係しているのでしょうか・・・。
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cottohanaさま                 筆者BIRDです

とても悩ましい状態ですね。

本件4年経過した2011年11月の記事で、筆者の手元にS51SEがなく、再現・検証ができません。大変失礼と存じますが以下推測と仮定のコメントになります。

PC上のroot化アプリは、S51SEとステップ毎の進捗を確認しながら動いていると思う?ので、ALL DONEが現れるまでのroot化プロセスは全て期待通り動いた事を示していると推測します(これはイコールroot化成功と言えない)。

それなのにSuperuserアイコンが現れないのは、以下の原因があると推測できるので、対応を検討してみました。

・root化成功したがメモリーに余裕がなくSuperuserをインストールできなかった → 対策:S15SEのアプリやデータを削除し、利用可能なメモリーを増やしてからroot化作業をする

・Superuserアプリが既に廃止されインストールできなかった → 対策:本記事と異なるroot化方法を捜す

・root化成功しSuperuserがインストールされたが、アイコンが発見できなかった → 対策:root化完了したと仮定し周波数国際化作業の次のステップを実行してみる または 設定 > アプリケーション > アプリケーションの管理 でSuperuserの存在を確認し表示させる

・root化アプリのv4使った → 対策:PCにroot化アプリv3をダウンロードして再度Root化(v3とv4に内容の違いがあるとした場合の対策)

本記事は執筆後4年経ちましたが、その間ご指摘など頂いた事はなく、内容は安定していると推測しています。

当時S51SEのAndroidバージョンは2.3.4だった記録しており、cottohanaさまの端末の問題ではないと考えています。

現時点でできるのは以上の推測と仮定だけですが、ご参考まで。

うまく成功する事を願っています。
ありがとうございました。

投稿: cottohana | 2015年11月23日 (月) 14時12分

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