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入国からモバイルまで 押さえておきたい海外版スマートフォン通信設定

(2011/11/9 内容改定作業中)
海外でこそ真価を発揮する海外版SIMフリー・スマートフォン

言葉や習慣が異なり、社会情勢などにうとい海外では、海外版SIMフリーAndroidスマートフォン(以下スマートフォン)の優れた通信・情報収集能力は、貴重で頼れる存在です。

Googlemaphanoi_2
しかし日本の電波が届かない海外では、ドコモやソフトバンクなど日本の携帯電話会社のサービスが利用できないため、スマートフォンの高度な能力を引き出すことができません。

しかしここで諦める必要はありません。スマートフォンなら、海外の携帯電話会社のサービスを利用して、日本と同等レベルの高度な能力を引き出せるのです。

但し、海外の携電話会社(以降キャリア)のサービスを利用するには、スマートフォンの通信設定をする必要があります。

通信設定は難しいイメージですが、情報さえあればとても簡単です。通信設定さえ押さえておけば、世界中でスマートフォンの高度な機能を引き出せる事になります。本記事を機会に是非押さえておく事をお勧めします。

  • 本記事が前提とするスマートフォン
    ここでは、 海外版SIMフリーAndroidスマートフォンを対象にしています。Android以外のスマートフォンは、設定原理は同じですが、操作方法などが異なります。
      
  • 日本キャリアの海外ローミングサービスは本記事では扱いません
    またドコモなど日本の携帯電話通信会社が提供する海外ローミングなどのサービスは利用しない前提で話を進めます。

通信設定の3段階のステップ

ここからスマートフォンの通信設定の解説ですがまず次をご覧ください。

  ■通信設定はSIM販売店に依頼できる■

海外の多くのSIM販売店が通信設定を無料で代行してくれます
海外でSIMを購入すると、SIM販売店が通信設定などの作業を無料で代行してくれる可能性が大です。

無料でしてくれるなら利用しない手はない
通信設定を無料で代行してくれるなら、是非利用しましょう。

  ■設定を依頼する流れはこんな感じで■

通信設定を無料でしてもらうための、意思表示は・・・・
言葉が通じれば、通信設定を無料で依頼したいと言葉で言うだけで
済みますが、そうでない場合に良く使う意思表示の方法です。

  1. SIM販売店で、SIMカードを買いたい事を伝えると同時に自分のスマートフォンを差し出す

    スマートフォンを差し出す事で、自分で通信設定する意思がない事を相手に伝えます。
      
  2. どのようなSIMがほしいか相談しながら、Activation とか Set Up などと通信設定を匂わせる言葉を言う

これらの意志表示で 販売店はSIMカードと共に通信設定を望んでいる
事を感じとり、その気があれば、無料で通信設定を代行してくれます。

  ■通信設定が完了すれば、
     もう記事を読む必要はありませんが・・・

   設定依頼できない場合は
             先をお読み下さい■
        

 スマートフォンの通信設定は、次のステップで行います。
  (ステップ1~3をクリックすると、必要なステップに移動します)

  • 各ステップの説明では、Androidスマートフォン”IDEOS”を用いて中国最大のキャリア:中国移動(China Mobile)のサービスを利用する通信設定を、例として解説します(ここをクリック)。

Ideosandsim

  • 本記事で紹介する通信設定は、Androidスマートフォンの機種やバージョンで方法が異なりますが、原理や方向性は同じです。

ステップ1.現地キャリアのSIMカードを購入して装着する

海外でスマートフォンを使うには、まず現地キャリアのプリペイドSIMカードを購入するし必要があります。

              SIMカードとは

SIMカードは契約書や接続許可証を兼ねたICカード
SIMカードはキャリアの電波に接続し、通話やデータ通信のサービスを受ける”契約書”や”許可証”の役目を持つICカードです。

SIMカードがないと電話番号もない
携帯電話の電話番号はSIMカードに保存されます。SIMカードがないスマートフォンは電話番号がありません。  

Simcards_2               SIMカード本体
  
SIMカードがないと携帯電話は何もできない
SIMカードがないスマートフォンは、電話番号や海外キャリアとの契約・許可がすべてがない状態なので、あらゆるキャリアの電波と接続できず、通話やデータ通信は行えません。
  
SIMカードはキャリアの商品
SIMカードは、キャリアの商品です。顧客獲得キャンペーンでお得なSIMを発売するなど、販売戦略に関わる道具なので、競争が激しい国では、バラエティーあふれる様々なSIMが出回ります。

SIMカードはサイズの違いで3種類
SIMカードには、サイズが異なる3種類が存在します。 どれを使うかは、スマートフォンのSIMスロットのサイズによります。

Simcards2        上段が通常SIM、下段がマイクロSIM

写真上段が”通常SIM”、下段が”マイクロSIM”サイズです。サイズ以外はどれも同じなので、周辺のプラスチック部分をカットするか変換アダプターを使えば、どのスマートフォンでも使えます(iPhone 5 で採用された”ナノSIM”(写真未掲載)も同じ)。

 SIMカードはどこで購入するか
 SIMカードは、空港の専用カウンター、家電店、携帯電話店、SIMカード販売店
 で購入できます。

  • これらの店舗では、無料でSIM開通や通信設定を代行してもらえる可能性があります。

 一方、国によっては、キオスク、コンビニ、新聞・雑誌屋台でSIMカードが購入
 できます。

  • これらの店舗は小規模で、専門性がないので、SIM開通などの作業を代行してもらえるか、かなり微妙です。

Simyatai             写真は中国青島(チンタオ)市内のSIM専用屋台

 一方、社会情勢などでSIMの販売を制限している国があります。この場合は、
 どこでSIMを購入できるか事前に確認しておくと安心です。

  • 韓国では、最近までプリペイドSIMカードの販売は行われていませんでした。この流れから、現時点(2012年11月)で、SIMカードは入手困難です。
事前の情報収集は重要

SIMカードの購入場所や開通方法、通信設定などの情報は、事前にインターネットなどで調べておくと役に立ちます。現地での情報収集が困難な国もあり、収集した情報は貴重です。

 SIMカードの購入方法
 プリペイドSIMカードは、販売店で”SIMカード(シムカード)”と言えば、購入
 できます。

 繰り返しになりますが、無料でSIM開通や通信設定を依頼できる可能性が
 あるので、Activation や Set Up など口頭で依頼するか、スマートフォンを
 差し出して作業を依頼したい希望を示します。

  • SIMカード購入時に、パスポートやその他の身分証明書などの提示を求められる国もあります(シンガポール、マレーシア、台湾など)。こうした国では、パスポートや日本の運転免許証など持参してSIMを購入する必要があります

      どんなSIMカードを買えばよいのか

サイズ : スマートフォンに合うサイズを選択
”通常SIM”か”マイクロSIM”からスマートフォンに合うサイズを選びます。通常SIMはどこでも販売していますが、マイクロSIM、ナノSIMの順に販売している可能性は少なくなります。

この場合は通常SIMを買い、周辺をカットしたり、変換アダプターて大きさを合わせます。
  
      サイズ変更 大→小  
Simcutter      SIMカッター(上)または難しいがハサミでカット
  
      サイズ変更 小→大
Simadapter     変換アダプターで小型サイズを大型サイズに変換

利用目的 : 利用目的に合わせてSIMを選択
音声通話、国際電話、データ通信など、利用目的に合ったSIMを選びます。

と言っても、事情を知らない外国人にこの選択は無理なので、事前に情報を集めておくか、利用信目的を販売店に伝え、SIMを選んでもらいます。  

 SIMカード装着
 SIMカード本体をプラスチックの台紙から取り外し、電源がOFFの状態で
 スマートフォンのSIMスロットに装着します(写真)。
  
Simslot             SIM挿入方向表示に合わせてSIMを挿入します

           SIMスロットの位置

ポピュラーな裏蓋の奥
多くのスマートフォンで、SIMスロットは、スマートフォンの裏蓋の内側か、更にバッテリーを取り外した奥にあります(写真)。
  Siminsert_2

iPhoneやタブレットではスマートフォンの側面
タブレットやiPhoneでは、スマートフォンの側面(上や横)にSIMスロットが、あります。
  Simslot2

ステップ2.SIMカードを開通させる

SIMカードは、開通させて初めて利用可能になります。未開通のSIMカードでは通話やデータ通信は行えません。

SIMカードの開通方法は、個々のSIMカードで異なります。このため、購入したSIMカードの開通方法を確認する事は非常に重要です。

 開通はSIM販売店に依頼するのが確実
 まず、SIMカードの開通方法を確認します。手っ取り早く、確実に、開通方法を
 確認するには、SIM販売店に聞くのが一番です。

 繰り返しになりますが、無料でSIM開通や通信設定を依頼できる可能性が
 あるので、Activation や Set Up など口頭で依頼するか、スマートフォンを
 差し出して作業を依頼したい希望を示します。

  • キャリアによっては、販売店だけに開通作業を認める形でSIMカードを販売する場合があります。この場合、数分の開通作業の後、開通したSIMを受け取る形になります。

       開通方法が不明な場合の対応

SIMパッケージや説明書でダメならインターネット
SIMのパッケージや説明書は一見良さそうな方法ですが、記載がなかったり、言語の違いで内容不明な場合も多いため、役に立たない可能性があります。この場合、インターネットなどで開通方法を調べると有効な場合があります。

キャリアショップが最後の砦
開通方法を知る最後の砦はキャリアショップです。キャリアショップは、店舗数が少なく探すが大変ですが、キメ細かいサービスが期待できます。


  

  
(例)China Mobile 神州行プリペイドSIMカードの開通方法

  • i > 通話モードで、13800138000 に電話を発信します。  
    ii> 中国語アナウンスが聞こえたら”2”をプッシュして言語を英語に
       変更します
                      以上で神州行プリペイドSIMが開通します

  すごく簡単ですが、開通方法を知らないと決してできない作業です
  

 開通すると電話とSMSができるようになる
 SIMカードが開通すると、音声通話とSMSが使用可能になります。この時点で
 スマートフォンにキャリアからのSMSで、SIMカード開通の通知が来る可能性が
 あります。ほとんどの場合、現地の言葉で内容が不明です。

 電話番号の確認
 電話番号はあらかじめSIMカードやパッケージに書き込まれている場合と、
 開通後にSMSでキャリアから通知される場合があります。

ステップ3.通信設定をする

通信設定は、スマートフォンをインターネットに接続するための設定です。スマートフォンの優れた通信・情報収集機能はインターネットが前提なので、通信設定により、スマートフォンの実力を初めて発揮できるようになります。

 繰り返しになりますが、無料でSIM開通や通信設定を依頼できる可能性が
 あるので、Activation や Set Up など口頭で依頼するか、スマートフォンを
 差し出して作業を依頼したい希望を示します。

通信設定は、スマートフォンの次の4ヶ所の設定項目に、”現地キャリアが指定した文字列”を入力するだけで完了です

  • 名前        例 : 設定内容が分かるChinaMobileなどを入力
                  空白以外ならどんな文字でもかまいません
      
    APN       例 : cmnet や internet など指定された文字列を入力
      
    ユーザー名   例 : cmwap などの文字列が指定された場合は入力
                  指定がない場合は空白にしておく
      
    パスワード    例 : cmwap などの文字列が指定された場合は入力
                  指定がない場合は空白にしておく

これら”現地キャリアが指定する文字列”は、SIM購入時に店員に聞くかSIM付属の説明書で確認します。

  • 一つでも文字列が不明だとデータ通信は行えません。説明書や販売店で分からない場合、現地キャリアのサービスセンターか、コールセンターに電話で問い合わせます(言葉が分からないのでかなり困難です)。

  
      各設定項目に文字を入力する方法

      (IDEOSで神州行の設定をする場合)

  • i > IDEOSの設定メニューを開き、「無線とネットワーク」をタップします
  • Setupmenu_3
  • ii> モバイルネットワーク」をタップし、次画面で「データ通信を有効にする」にチェックを入れたら「アクセスポイント名」をタップします
  • Wirelessmenu_2
  • iii> 携帯本体側メニューボタン(青矢印)をタップし、「新しいAPN」をタップします
  • Addapn_3
  • iv> 写真で青矢印部分が設定項目です。各項目をタップし、指定された文字列を入力します

    Apnsetvalue_2

    名前     任意の文字列で、今回は China Mobile とします

    APN     指定された文字 cmnet を入力します

    ユーザ名  指定がないので<未設定>のままにします

    パスワード 指定がないので<未設定>のままにします
      

  • v> 設定したAPNを選択する
      
    携帯本体側の戻るボタンを”APN”画面が表示されるまでタップし、今回作成した目的のAPN China Mobile を選択します

Apnselect

      以上でIDEOSの神州行SIMカード通信設定が完了です
  

設定が完了すると、スマートフォンはデータ通信を開始します。通知領域(画面の上部)のアンテナ表示の左にデータ通信状態が表示されます。

  • 代表的なデータ通信状態の表示およびその意味は次の通りです。
     3G   3G回線で接続中
     H    HSPA(3Gの高速データ回線)で接続中
     G    2G回線で接続中
     E    EDGE(2Gの高速データ回線)で接続中

接続に問題ないか、試しにブラウザやGoogle Mapなどのアプリを起動して、マップが問題なく表示されれば通信設定は完了です。おめでとうございます。

          

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