FUSIONideos v2.6.x焼き Gmail縛りなしセットアップ
(2012/11/4 修正)
- ご注意
2012年11月現在、FUSION IDEOSの開発は全て終了
しています。本記事の作業に必要なファイル等の配布
も終了している可能性があります。
今回は、ROMに対応するLFGideos X1 v2.6-X は未発表なので、FUSION本体のみのROM焼です。ROM対応のLFGideos発表を待ち望む状況です。
それにしても短期間で次々とバージョンアップが繰り出される IDEOS の環境は素晴らしいと感激するとともに、開発に携わる関係者の方々に敬意を表します。
前回同様、作業手順などの情報は、LIBREさんのブログを参照したので、詳細は以下のLIBREさんブログをご覧下さい。←LIBREさん、いつもありがとうございます。また、Gmail縛りなしセットアップの内容は、筆者独自の調査によるオリジナルです。
- FUSIONideos v2.6のLIBREさんブログ記事http://ryubuntu.blogspot.com/2011/07/fusionideos-v26.html#more
ROM焼きはLIBREさんの手順に従う事で、問題なくスムーズに完了しました。
また現時点(2011年7月)でhttp://ideos.accentiweb.it/からFUSIONideos v2.7.6へのアップデーターが出ているので、併せて適用しました。←現時点での提供は終了しているようです(2012/11)
ここからが、筆者のオリジナルのGmail縛りなしのセットアップ方法の解説です。
本方法には、ROM導入前と後に行う作業があります。ROM導入前の作業を行わないでROMを導入した場合、Gmail縛りなしは実現できないので注意が必要です。
Gmailアカウント縛りのないセットアップ方法
常にGmailアカウントに縛られているAndroid端末
通常Android端末は、Gmailアカウントにログインしないと、Play Store(旧Androidマーケット)が使えないので、アプリのインストールができません。
ROM焼き後、最優先でインストールしたい日本語入力アプリ、”OpenWnn”や”simeji”などもGmailログインまでお預けになります。結局、Gmailアカウント新規開設か、既存Gmailアカウントへログインせざるを得ません。←この程度なら許せる範囲ですが
また、Gmailにログインして行った各種設定やインストールしたアプリは、Gmailアカウントを変更したり削除すると、すべて消えてしまいます。←これは許容範囲を越えます
要するに、Androidスマートフォンは、一旦決めたら変えられない、特定のGmailアカウントの縛りを受けているのです。←全体が縛られるのは許容範囲外で問題です
Gmail縛りなしセットアップ
こうした問題を解決するのが、Gmail縛りなしのセットアップです。この方法では、Gmailにログインしない状態で、必要なアプリ導入が可能です。一方、デメリットもあり、導入したアプリのアップデートができない事、新たがアプリ追加ができない事です。
メリット・デメリットの理由は次を参照して下さい。
Gmailの縛りなしセットアップは、必要なアプリのインストールをPlayStore(旧Androidマーケット)に頼らず、TitaniumBackUpで作成したバックアップから行う方法です。
前提条件
作業を行うために必要な前提条件は次の通りです。
- ①あらかじめROMにファイルマネージャーがインストールされている事
- ②rootが取れている事
- FUSIONideos v2.6は①と②の前提条件を共にクリアしています。
ROM焼き前の準備作業
- 準備作業が確実でないとGmailアカウントの縛りから逃れられ
ません。必ず準備作業を行ってからROM焼きを始めて下さい。
必要なファイルのSDカードへの保存( 要root )
- ROM焼き前のIDEOSで、次のファイルをSDカードに保存しておきます。
- 注:ここでの方法が不明な方は、本ブログ記事の全ての作業が
- 危険を伴う事を認識した上、ネット等で必要な知識を得た上
で、自己責任で作業をお願いします。作業内容や結果につ - いて、筆者はアドバイスや援助、保証等は行いません。
- z4root.x.x.x.apk (x.x.xはz4rootのバージョン番号です)
- Titanium_Backup_xxx.apk (xxxはTitaniumBackupのバージョン番号です)
- 日本語フォント (DroidSansJapanese.ttf)
- 注:上記ファイルの保存には、ROM焼き前のIDEOSにz4root、
TitaniumBackup、FileExpert、GoogleMap(古い2D版)および - Rom managerがインストールされている必要があります。
アプリとデータのバックアップ( 要root )
- 次のリストは、バックアップを保存する必要があるアプリです。順次TitaniumBackUpを操作してバックアップします。
- ROMmanager (必須)
- File_Expert (必須)
- FlickWnn など 現在使用中の日本語入力アプリ
- Maps(マップ) (必須ではない:2D版のもの←IDEOSに3Dは重い)
- 必要アプリ ROM焼き後Gmailアカウント設定しないので、必要アプリは
- +データ 全部ここでバックアップしてSDカードに保存しておきます。
ROM焼き
- Libreさんのブログ記事の手順に従い、通常通りにROMを焼きます。
- 筆者の場合、作業は問題なく10分程で完了できました。
その後http://ideos.accentiweb.it/からFUSIONideos v2.7.6のhotfixアップデーターが出たので、引き続き適用しました。詳細はここをクリック。←現時点で提供が終了しているようです(2012/11)。
- v2.7.6アップデーターは、既存のアプリや設定に影響を与えないhotfix方式なので、v2.6の設定が完了した後でも、アプリや設定を壊さずに適用できます。
Gmailアカウントなしで縛りのない設定
①root化
- SDカード挿入
- SDカードを挿入しIDEOSの電源をONにします。
- アプリインストール許可
- 設定→アプリケーションで”提供元不明のアプリ”にチェックを入れます。
- z4rootインストールとroot化
- アップデート後のFUSIONideosに標準搭載の”ファイルマネージャー”を起動します。SDカードに保存した” z4root.apk ”ファイルをタップし z4rootをインストールします。z4rootを起動させ”permanent root”ボタンをタップしroot化します。
②Titanium Backupインストール
- 起動したファイルマネージャー画面から、SDカード上の Titanium_Backup_xxx.apk をタップし Titanium Backupをインストールします。
③ClockworkMdRecovery導入
- ROM Managerのインストール
- Titanium Backupを起動し、画面上部の”バックアップリストア”ボタンをタップし、SDカードにバックアップした、アプリ+データの一覧を表示させます。
- 一覧から” ROM Manager x.x.x.x ”をタップし、次の画面で”復元”ボタンをタップし、更に”アプリ+データ”ボタンをタップします。
- 次画面で” ROM Managerインストール”をタップし、インストールを開始させます。
- ClockworkMdRecovery導入
- ROM Managerを起動し、画面上部の” ClockworkMdRecoveryを導入”をタップし、現れたリストから” Huawei U8150 Ideos ”をタップします。
superuser許可などの画面をOKで進めると、最後に” ClockworkMdRecoveryのフラッシュに成功”が表示されたらROM Managerを抜けます。
④Titanium Backupで必要なアプリ+データをリカバリ
- 必要なアプリは、本記事の”アプリとデータのバックアップ( 要root )”の手順で、バックアップされているので” Titanium Backup ”で必要に応じてリカバリします。全てのアプリとデータをリカバリする必要はなく、都合のよい時に必要なだけリカバリすればOKです。
- どうしても今やっておきたいリカバリは次のアプリです。
- FlickWnn 等の日本語入力アプリ
- File_Expert
⑤日本語フォントの導入
- FileExpertの初期設定
- FileExpertを起動し、IDEOS本体のメニューボタンをタップし現れたメニューで”More”→”Settings”→”File Explorer Settings”を順にタップします。
- 現れた画面の”Root Explorer”にチェックを入れます。
- 日本語フォントの所定フォルダへのコピー
- SDカードに保存したDroidSansJapanese.ttfを長押しし”File Operations”→”Copy”をタップします。
- /system/fontsに移動し、IDEOS本体のメニューボタンをタップ、し現れたメニューで”More”→”Mount”→”Mount As Read Write”を順にタップします。
- FileExpert画面の下のスパナのマークをタップしてツールバーを表示させ、左から2番目の貼りつけアイコンをタップします。これでDroidSansJapanese.ttfが所定の位置にコピーされます。
- フォントファイルのREADパーミッション設定
- コピーされたDroidSansJapanese.ttfを長押しし、メニューで”File Operatins” → ”Permission”を順にタップし、現れた画面で、”Read”のすべてのボックスにチェックを入れ、Applyをタップします。
- 日本語フォントの確認
- IDEOSを再起動させ、日本語表示のテストとしてホーム画面の検索窓に”今” ”直接” などの文字を入力し、違和感なく表示されていればOKです。
以上でGmail縛りのないセットアップが完了です。
FUSIONideos v2.6の評価
頻繁にバージョンアップがある関係で、評価が十分ではありませんが、少なくとも大きな問題はなく、調子は良いようです。現時点(2011年7月)で気付いた点は以下の通りです。
- ホーム画面やアプリ画面はデザインはv2.4と大きな差は見られませんでした。
- GPS機能は、噂通り衛星補足・位置補足時間共にかなり改善されました。海外モバイルで大きな威力を発揮するのではと期待できます。
- 対応するLFGideosがないFUSIONideos v2.6では、ガクガク動作の重い3D版マップが組み込まれています。この問題はTitaniumBackupで2D版マップをリカバリして解決できました。
- E-MOBILEのAPN関連設定は、ROM焼き後にファクトリリセットをしなかった為か、LFGでLIBREさんが埋め込んだ設定が残っていたので、何も設定しなくてもそのままネット接続できました。設定はもしかするとSIMに保存されていたのかもしれません。
- No-frills CPUのガバナの初期設定が”smartass”なので、音楽再生時の音飛びが予想されます。音飛びは、ガバナ設定を”ondemand”に変更する事で解決します。
本アップデーターの提供は終了しているようです(2012年11月現在)
現在(2011年7月)、http://ideos.accentiweb.it/からFUSIONideos v2.7.10のhotfixアップデーターが発表されています。
hotfix方式のアップデーターは、アプリや設定を残したまま適用できるので、使い込んだv2.6.xやv2.7.xの設定やデータを壊さずに、最新のアップデートが行えます。
追記 : 筆者はv2.6.2から直接v2.7.10にアップデートして問題ありませんでした。
方法は
・http://ideos.accentiweb.it/で”FUSIONideosv2710updater.zip”ダウンロード
およびSDカードに保存(PC作業)
・通話+音量上+電源ボタン同時押しでIDEOSをClockwork Mod Recoveryの
リカバリーモードで起動(IDEOS作業)
・install zip forom sdcard → choose zip from sdcard →SDカードに保存した
アップデータファイル選択・実行(IDEOS作業)
これでアップデートが実行されます。
IDEOSの紹介は、当ブログ「台湾プリペイドSIM事情 モバイル通信実践編(4)」を参照してください。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
今更なのですがideosを電話として活用中なのですが分からないことを質問したら教えていただくことは可能でしょうか。
連絡いただければ幸いです。
投稿: 丸山 | 2020年9月20日 (日) 18時13分