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Galaxy S 国際版を Gingerbread 2.3.4にアップデートしました

今回は、台湾やアジア各国モバイルで活躍中(2011年5月現在)のGalaxy S国際版GT I9000のAndroid 2.3.4 Gingerbreadへのアップデート手順(メモ)です。

  •            ご注意 (2012年11月)
    本記事は、初回掲載から時間が経過しているため
    現状に即していない内容が含まれます。
     
  • 特に必要なファイルの配布が終了している場合、
    本記事の作業は行えないのでご注意下さい。

筆者のGalaxy Sは、2010年8月に台湾で購入したSIMフリー国際版で、購入時Android 2.1でした。その後Android 2.2 (FROYO)にアップデートしましたが、そこではOdinによる強制的方法を使用した経緯があり、今回のGingerbreadへのアップデートは、PC上のSamsung Kies から行う”一般ユーザー向け公式アップデート”は利用できそうにありません。

こうした事情から、失敗すると2度と起動しなくなる危険があり、保証もないOdinによる強制アップデートを今回も採用しました。この方法は、危険もありますが、それと引き換えに細かいカスタマイズが可能で、いち早く最新Gingerbreadを試せる利点があります。

  • 国際版Galaxy Sが、購入したままの状態(rootなどのカスタマイズをしていない)なら、本記事の方法でなく、”Samsung Kies”による公式アップデートをお勧めします。

今回はGingerbreadへのアップデートと同時に、カスタムROM:Darky’s ROM導入によるカスタマイズも行いました。

各作業手順はGadget is not Gadgetさんの次の記事を参考にさせて頂きました。

http://gagdet.wordpress.com/2011/06/11/galaxy-s-android-2-3-4%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b9xxjvp%e3%82%92%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%ab/  ←ありがとうございました

①:必要ファイルの調達(ダウンロード)と保存( PC作業 )

ダウンロードはPCで行い、全てのファイルはPC上に置きます。以下はファイル名と入手先リンクです。

i >  I9000XXJVP.rar: http://hotfile.com/dl/120313261/aeb6a12/I9000XXJVP.rar.html

ダウンロードしたrarファイルを解凍するとフォルダが作成され、その中に次の4つのファイルが生成されます。もし解凍時にパスワードを求められたら、入力枠右の”▼”を押して表示される候補を選択するか、samfirmware.comを入力します。

  • CODE_I9000XXJVP_CL264642_REV03_user_low_ship.tar.md5
  • GT-I9000-CSC-MULTI-OXAJVP.tar.md5
  • MODEM_I9000XXJVP_REV_00_CL1019177.tar.md5
  • s1_odin_20100512.pit

ii>  [BASE] Ficeto’s JVP Base ROM (Darky’s rom) :http://www.darkyrom.com/community/index.php?threads/odin-cwm-base-ficetos-jvp-base-rom.3519/

上記URLのページから、次の4つのファイルをダウンロードします(以下のリンクを直接クリックしてもOKです)。

iii> アップデート後の環境設定用に次の関連ファイルもダウンロードします

②:Odin起動( PC作業 )

Odinは、ダウンロードしたFiceto.JVP.Base.Odin.I9000.zip解凍時に作成されたフォルダ”Ficeto.JVP.Base.Odin.I9000”内の”Odin3 v1.3.exe”をダブルクリックすると、起動します。

③:Galaxsy S準備(Galaxy S作業)

i >  アップデートを行うと以前のアプリやデータ・設定は全て消えてしまうので、Galaxy S上でtitanium backupでアプリとデータをバックアップします(その際root権限が必要ですがFROYOのGalaxy Sならz4rootでroot化できます)。

ii>  電源を切り、SIMとSDカードを抜いて電池だけを装着した状態で次の3つのボタンを同時に押してダウンロードモードでGalaxy Sを起動します。

   Volume下 + HOME + 電源

画面にダウンロードモードが表示されたら、USBケーブルでPCと接続します。

④:Gingerbreadへアップグレード(PC上のOdin作業)

Galaxy Sとの接続がPCに認識されると、PC上のODIN画面左上に 0:(COM7) が表示され、枠内が黄色に変わります。

Odinの各欄に以下のファイルのパスを指定します。

  • PIT  :s1_odin_20100512.pit
  • PDA  :CODE_I9000XXJVP_CL264642_REV03_user_low_ship.tar.md5
  • PHONE:MODEM_I9000XXJVP_REV_00_CL1019177.tar.md5
  • CSC  :GT-I9000-CSC-MULTI-OXAJVP.tar.md5

Odinの”スタート”ボタンをクリックします。ファイル転送が開始されます。進捗状況がOdinとGalaxy Sにグラフ表示されます。

Odin1

Downloadscreen

ファイル転送が終了すると、Galaxy Sが再起動します。起動画面に続き、ロック画面が表示されたらアップデート第一段階完了です。

Galaxy S再起動後に、”設定”→”About phone”をタップして表示される画面に、Firmwareが version 2.3.4と表示されていたらGingerbreadアップデート成功です。

⑤:Darky ROMへのカスタマイズ(主にPC上のOdin作業)

Gingerbreadへアップデートしただけだと、root化困難などいくつか問題が報告されているので、安定版と言われる”Darky's ROM”を導入します。

②および③を参考に、再度Odinが使用できるようにPCとGalaxy Sをセットします。

OdinのPDA欄に”Dark_Core_2.7.3_JVP.tar”を指定し、StartボタンをクリックしてカスタムROMの書き込みを開始させます。

書き込みが終了すると、Galaxy Sが再起動し、ファイルシステムのExt4への変換が行われます。ファイルシステム変換中は、Galaxy Sから女性の声で進捗状況を伝えるアナウンスが流れます。

最終的にGalaxy Sが起動すれば、カスタマイズ完了です。④と同様にバージョン情報を見るとカスタムROMが適用されいている事が確認できます。

Versiondisplay

⑥:root化とroot化確認(PCとGalaxy S上の作業)

root化はAndroidを使用する上で特に必要はなく、一部マニアが行う無謀で危険な行為との認識がありますが、Gingerbreadにアップデートした国際版Galaxy Sにはroot化しないと解決できない以下の課題がある事から、結局root化が有利との判断になると思います。

  • TitaniumでBackupした(アップデート前の)アプリやデータを元に戻したい
  • 表示を正しい日本語フォントにしたい
  • Japan Regionが選べないFMラジオが搭載されるので、Japan対応版に戻したい
  • Galaxy S全体のバックアップを取りたい
  • スクリーンキャプチャを撮りたい

rootを取るか取らないかは個人の自由ですが、毎回言われる通りroot化によりメーカー保証はなくなり、万が一作業に失敗すると二度と起動しない、いわゆる「文鎮化」の危険がある事を念頭に、自己責任で行って下さい。

今回はGingerbreadアップデートだけでなく、Dark_Coreの適用も行ったので、root化は容易にできると予想しましたが、z4rootやCFroot等の定番root化ツールでは、うまくいきませんでした。

今回は最終的にPC側からUSBを介してroot化させるPCアプリ、”SuperOneClick v1.9.5”でroot化できました。以下はその手順です。

i > PC上でダウンロードしたSuperOneClickv1.9.1-ShortFuse.zipを解凍し、解凍ファイル”SuperOneClick.exe”をクリックで起動し、SuperOneClick画面を表示させます(写真)。

Superoneclick

ii> Galaxy Sのメニューで Settings → Apprications → Developmentとタップし、表示された画面でUSB Debuggingにチェックを入れます。

iii> Galaxy SとPCをUSBケーブルで接続します。この時SuperOneClick.exe画面には何も表示されないので、接続が完了できたと思われるタイミングでSuperOneClickのRootボタンをクリックします。root化は1~2分で完了します。

root化完了後、BusyBoxを導入するか確認が表示されるので、”はい”をクリックします。

root化が正常に行われた事を確認するための、テスト画面が表示されるので”はい”をクリックします。表示された結果に問題がなければ、root化完了です。USBケーブルを抜きます。

⑦:各種作業用アプリインストール(Galaxy S上の作業)

次の作業用アプリをGalaxy Sにインストールし、初期設定します。

●ROM Manager (Google Play(旧Android Market)からインストール)

ROM Managerの初回起動時に、”ClockworkModRecoveryを導入”をタップし、表示されるスマートフォンから”Galaxy S I9000”を選ぶと、バックアップ・バージョンアップ・リカバリーが簡単に行える定番アプリ”ClockworkMod”が導入されます。

●File Expert   (Google Play(旧Android Market)からインストール)

システムファイルを扱えるファイルマネージャーです。初回起動時に動作環境のチェックが行われるので、問題ないか表示を見て確認します。

⑧:動作確認 問題点を洗い出し(Galaxy S上の作業)

Gingerbreadアップデート後の動作が、期待通りで問題ないか確認のため、ベンチマークや各種操作を行います。

Quadrant Standardによるベンチマークは1987と予想以上でした。

Benchmark

各種操作では、次の課題が見つかりました(既出)。

  • FMラジオで日本Region選択ができないので日本のFM放送が聞けない
  • バッテリーのレベル表示がおかしい
  • 日本語表示に違和感がある

⑨:問題点の解決・対応(PCとGalaxy S上の作業)

i>   FMラジオに日本Regionを復活させる

  • ①でPCに保存した”FMRadio.apk”をGalaxy SのSDカードにコピーします。
      
  • Galaxy SにインストールしたFile Expertで、SDカードにコピーしたFMRadio.apkを/system/appにコピー(オーバーライト)します。
    この時Galaxy Sのメニューボタン → More → Mount メニューで/system/appを”Mount As Read Write”(リードライト可能)でマウントしておく必要があります。
        
  • File ExpertでコピーしたFMRadio.apkのPermissionを、Read → 全部にチェック、WriteおよびExec → チェックなし、にして”Apply”ボタンをタップします。
      
  • /system/app内にFMRadio.odexファイルがあるので、FMRadio.odex.bakにリネームまたは消去します(これを行わないとGalaxy Sを再起動すると、日本RegionなしのFMラジオが復活してしまいます)。
      
  • Galaxy Sを再起動後、FMラジオに日本Regionが復活しているか確認します。もしうまくいかない場合は、File Expertで/system/app/FMRadio.apkを直接タップして、FMラジオを再インストールして下さい(その後Galaxy Sの再起動必要です)。

Fmradioregion

ii>  日本語フォント導入

通常は、/system/fontsディレクトリに”DroidSansJapanese.ttf”にリネームした日本語フォントファイルを保存するだけで作業は完了するのですが、Gingerbreadにアップデートした国際版Galaxy Sの/system/fontsの領域は日本語フォントを入れる空きがないので、代わりに日本語フォントを/dataディレクトリに保存し、本来の/system/fontsには/dataディレクトリ内の日本語フォントファイルへのシンボリックリンクを貼ります。

作業はFile Expertだけでは行えない(シンボリックリンクを貼れない)ので、SDKをインストールしたPCとの共同作業で進めます。

  • ①でPCに保存した”DroidSansJapanese.ttf”をGalaxy SのSDカードにコピーします。
      
  • Galaxy S上でFile Expertを起動し、SDカード上のDroidSansJapanese.ttfを/dataにコピーします。この時Galaxy Sのメニューボタン → More → Mount のメニューで/dataを”Mount As Read Write”(リードライト可)にしておく必要があります。
      
  • File ExpertでDroidSansJapanese.ttfのPermissionのチェックをRead → 全部にチェック、WriteおよびExec → チェックなしでApplyボタンをタップします。
      
  • PCとGalaxy SをUSB接続し、PC上のコマンドプロンプト(黒画面)で次のコマンドを打ち込みます。

       >adb shell
        $su
        #cd /system/fonts
       #mount -o remount,rw /system/fonts /system
       #ln -s /data/DroidSansJapanese.ttf DroidSansJapanese.ttf
       #chmod 755  /data/DroidSansJapanese.ttf
       #chmod 755  DroidSansJapanese.ttf
       #exit
       $exit
       >

最後にUSBケーブルを抜き、Galasy Sを再起動します。漢字の「直」や「今」を表示させて違和感なく表示されればフォント日本語化は完了です。

iii> バッテリーレベルの表示がおかしい

Galaxy Sを電源切った状態でUSBケーブルでバッテリーレベル100%が表示される状態まで充電した後、USBケーブルを抜き、設定メニューでバッテリーレベルを表示させると直前見た100%でない 90% などの値が表示されます。この現象は電源を入れたままでの充電では現れない様子です。←余り使い込んでいないので正確には不明です。

本件は詳細がまだ不明なので、継続調査とします。今後、状況が分かればその都度本ブログで報告します。

 追加情報 色々なブログを見ると、同じ問題がFroyoからGingerbreadにバージョンアップしたDoCoMo版Galaxy Sにも起きていて、現在は修整ソフトが配布されている模様です。

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